毛布にくるまる午前4時 野良犬の泣き声で目を覚ます 洗面所の電気が付いたまま 睡眠中の体を起こし 身震いしながをそこへ行く 鏡に映るその姿は 白黒なのに赤い筋が あちらこちらに絡み合う 恐怖も感じずただ 血流を見つめるだけ 「この地に足を着けている」 冷えた体を毛布に包み 鼓動を感じ目を閉じる 洗面所の電気は付いたまま また夢の中を歩き彷徨う 闇を歩いて夢を探す